特集記事

首都圏において、小学校受験の志願者が増加している。また、ここ数年の特徴として共働き家庭の子どもが受験するケースも増えているという。ここでは、公立小学校と私立小学校それぞれの特徴と現状、子どもが小学校に進学するにあたって考慮すべき点について考えていく。
小学校では2020年度から外国語と情報(プログラミング教育)の授業が始まった。小学校の言語教育環境はどんな動きをしているのか、中等教育へ引き継がれる言語教育の3教科、国語、英語、プログラミング教育における、基礎の部分と変化する部分を考える。
小学校では2020年度から外国語と情報(プログラミング教育)の授業が始まった。小学校の言語教育環境はどんな動きをしているのか、中等教育へ引き継がれる言語教育の3教科、国語、英語、プログラミング教育における、基礎の部分と変化する部分を考える。
歌手・松本英子。40 万枚の大ヒットとなった福山雅治プロデュース曲『Squall』で知られる彼女は、透明感がありながら芯の通った歌声で、デビュー23 年を迎えた昨年も5 曲の新譜をリリースするなど、積極的な歌手活動を行っている。また一方で、2006 年に結婚、2008 年に男児を出産、今年高校生となった一児の母でもある。学生時代、ソフトボールで全国大会に出場するなど、音楽とは別にスポーツでも活躍していた彼女に、自身が子どもの頃に考えていたこと、記憶に残る言葉、そして母となった今伝えたいことなどを語ってもらった。
保護者が学校を選ぶことのできる私立小学校では、家庭と学校が同じ教育方針や方向性を持っていることが大切になる。卒業までの6年間、子どもの成長や発達に、家庭と共に寄り添い見守っていく学校を選ぶために、何をポイントにしたらいいだろうか。全国に私立小学校は240校ある。ここでは、首都圏の私立小学校受験を想定して、身体・心・知力がバランスよく成長することを願い、知名度や合格率に惑わされず、わが家わが子にぴったりの学校選びについて考えてみたい。
日本代表選手として活躍し、2019年に引退した巻誠一郎氏。サッカー選手としての活躍はもちろん、2016年に発生した熊本地震に際しては、先頭に立って復興支援を行ったことも記憶に新しい。巻氏は現在、現役中に始めたサッカースクールの運営のほか幅広い活動を行っている。自らの幼少時代からの経験と、自身も3人の子の父としての思いを踏まえて、「親世代が子どもたちにしてあげられること」を聞いた。
小学校には今、10年前にはなかった教科が三つある。「特別な教科 道徳」「外国語活動」「総合的な学習の時間」そして、単独の教科ではないがプログラミングも一人1台タブレット配付とともに必修化した。
大手IT企業サイバーエージェントグループの株式会社CA Tech Kids は、直接主催する「Tech Kids School」をはじめ、オンラインに特化したコーチングサービス、短期体験ワークショップを展開。さらに関連会社(キュレオ社)を設立し、学習塾等と提携し全国に教室を展開するなど、日本最大級の小学生のためのプログラミング教育事業者だ。またその経験を活かし、全国の地方自治体、小学校などとの連携も数多く行っている。先行してプログラミング教育を推し進めてきたその道のプロフェッショナルの目に、デジタルトランスフォーメーションを迫られている学校教育はどのように映っているのか。上野朝大氏に話を聞いた。
「プログラミング」「ICT」そして2021年には「GIGAスクール構想」が加わり、情報教育のキーワードになっている。小学校教育は、常に基礎・基本をしっかり学び、学年が上がっていくに連れて広がる学習の中で繰り返し力を付けてきた。そこにひとつ、ICTが加わった小学校教育が進められている。
小中高の一貫校と男女共学化の傾向に教育の変化が見える。
「子どもはとんだりはねたりする」が、こうした動作は、子どもの成長・発達を促す重要な要素だという。さまざまに体を使って運動能力と体力を高める指導が、幼稚園児・小学生の時期にこそ大切なわけを考えてみたい。
2020年1月2・3日の箱根駅伝で、ある快挙を成し遂げた選手がいた。箱根100年の歴史でも稀有な医学部在学のランナーが走った。川瀬宙夢さんは、陸上競技中距離走の選手であり、筑波大学を26年ぶりの箱根駅伝出場に導いたチームの一員。将来は整形外科医を目指す、文武両道だ。陸上競技と学業それぞれの面から歩んできた道を紐解いてみよう。
私立小学校の多くは男女共学である。この男女共学化の流れのなかでも、小学校から中学・高校まで一貫して女子だけの教育に取り組んでいる学校もある。女子小学校では、小学校から中学・高校まで一貫して女子のみで学びを追求する。現代は女性に知性だけではなく、社会で能動的に活躍する力が求められている。「女子教育は、今の時代、改めて存在意義が大きくなっている」と言う聖心女子学院初等科・中等科・高等科の大山江理子校長に女子教育の意義について話を聞いた。
国際的な教育プログラム国際バカロレア(IB=International Baccalaureate)をご存知だろうか。国際的な視野が求められる時代、日本でもIBプログラムを開設している中等教育機関(中学・高校に相当)への関心が高まっている。IB認定校の玉川学園は2016年に、小学部に国語と英語によるバイリンガルプログラム「BLES」クラスをスタートさせた。これはIB教育への進路を見据えてのことだ。ますます普及が進むIB教育の特徴と展望を探ってみた。
高校生のころ、プロテニスプレイヤーを目指して、そのためによい食事を勉強し、自分でお弁当をつくっていたコウケンテツさん。料理の腕はめきめき上がったけれど、テニスの腕は全然上がらなかったという。アルバイト経験はすべて飲食系で、接客担当なのに、従業員の賄いご飯を指名されていた。50歳を過ぎたお母さんが急に料理家になったのがきっかけで、20代半ばのコウさんは料理の道に入った。
「早起き・朝ご飯・早寝」と、相模女子大学の堤ちはる教授は提唱する。「早寝・早起き・朝ご飯に比べると語呂は少し悪いけれど、無理にでも子どもを早起きさせて、しっかり朝ご飯を食べさせれば、午前中から体も脳も活発に働き、昼食も十分食べて、午後も元気いっぱい活動する。そうなれば疲れて夜更かしなどできません」。この堤教授の論を裏付ける、朝食の重要性を示す調査結果の一端を紹介しよう。
子どもにとって、食べることは身体の成長、そしてこころの発達に欠かせない。食べることは生命維持に必要な本能だが、それだけで片づけられない人間の営みのうえで重要なファクターであり、子ども時代に生涯の食生活の基礎が形成される。「食」を通して育つもの、育てたいことを考え直しつつ、見慣れた食卓を「食育」の場にする方法を探していこう。
東京国立近代美術館(MOMAT)では対話によるギャラリートーク「所蔵品ガイド」を毎日開催しており、その手法は小学校の美術鑑賞プログラムとしても利用されている。企画課教育普及室主任研究員の一條彰子氏に話を聞いた。
上野耕平氏。26歳の若さで、国内外で実力を高く評価されるクラシック音楽のサクソフォン(サックス)奏者だ。10代の時から国内のタイトルを総なめにし、東京藝術大学器楽科に在学中の2014年に、権威ある「アドルフ・サックス国際コンクール」で第2位を受賞して、世界から注目された。吹奏楽への情熱も厚く《ぱんだウインドオーケストラ》コンサートマスターを務める。音楽家の家系に生まれたわけではない上野氏は、どのようにサックスと出会い、プロを志したのか。その原点となった小学生時代をひもとくことで、好きなことで一流になるヒントを探る。
「体と心と頭」あるいは「体力、知力、精神力」という人が生きていく基本的な力の育成は教育に欠かせない。家庭でも3つがバランスよく成長するように配慮が必要だ。小学校からの本格的な教育を受ける生活に備えて、幼児期から児童期へかけての運動能力と体力づくりの重要性に注目した。
小学校の英語が公立校でも教科化されることが決まり、就学前から英語教育への関心が高まっている。教育の第一の要素である言語教育において、英語をどのように位置付ければよいのか。就学前および小学校低学年の子どもたちの英語教育の在り方について考える。
世界の変化が著しい今、教育も転換期を迎えている。体験活動を重視し、子どもたちが五感を通して受け止めた刺激が、意欲となって豊かな人間性や自ら考える力をつける。いわゆる主要5教科と呼ばれる教科による学力だけでなく、音楽、美術、演劇、スポーツ等の重要性がクローズアップされている。日本感性教育学会会長 森山賢一氏に、子ども時代に感性を育むことの大切さを聞いた。後段の「風のミュージアム」訪問記とあわせて子ども時代の体験や学びのあり方を考えたい。
風が吹く。赤や黄色の物体が複雑な動きをしながらくるくる回る。雲や木々と呼応するように回リ続ける。兵庫県三田市の「風のミュージアム」は新宮晋さんのアート作品が展開する一大空間だ。福知山線三田駅から出る路線バスに乗って出かけた日は、雨まじりの風が吹いていた。青空ではないのを残念に思っていたらそうではなかった。作品が強い風に乗って翻る。池の水面に立つさざ波が美しい。田園の自然が感じられた。この誰もやらなかったアートをつくった新宮晋さんという人の頭の中はどうなっているのだろう。好奇心を抑えきれずに少し離れたところにあるアトリエをお訪ねした。
子どもにとって生活の第一の基盤は家庭であり、第二は学校である。子どもたちがよろこんで行きたくなる楽しい小学校にするのは、学校の努力だけでは成し得ない。保護者も学校とともに、子どもたちのよりよい環境づくりに協力することが不可欠だ。
パソコン、タブレット端末、電子黒板の導入など、学習環境の変化は私立小学校のみならず公立校にも現れ始めている。①情報量が豊かになり、教材の蓄積や共有が容易になる、②情報伝達が迅速になり、授業中の時間効率が上がる、③子どもの考える過程が見える化する、とする文部科学省の、小学校のICT教育への取り組みを見ておこう。