玉川学園小学部

 教育目標  
「きれいな心」「よい頭」「つよい体」

〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
Tel:042-739-8931 Fax:042-739-8929

http://www.tamagawa.jp/academy/elementary_d/
最寄駅●玉川学園前駅(小田急線)より徒歩約10分

本物に触れるとき、子どもたちの目に輝きが生まれ、新たな学びに向かっていく

子どもたちと先生が一緒に好奇心を追いかけてつくる授業に思いがけない発見、夢中になる探究が結び付く学校生活がある。

野瀬佳浩教育部長(小学部1-5)

 

時代が求める学びの環境

「創立者小原國芳は、本物に触れる体験を大切にしました。自然のなかで動植物と触れ合い、どんぐりや松ぼっくりは算数や総合科の教材になり、四季折々の草木や虫たちからは俳句や詩が浮かびます。本物は自然だけではなく、学園内にある教育博物館の収蔵品、造形や絵画、海外アーティストの演奏など一流のものは感性を育てます」。

 教育部長(小学部1 −5)の野瀬佳浩先生は、小学部の教育は小原國芳の教育思想に帰結すると、その先進性を語る。

「国際教育」も「12の教育信条」の一つとして行われてきた。小学部は、日本語優位のJP(Japanese Predominant) クラスと英語優位のEP(EnglishPredominant)クラスの二つに分かれ、すべてのクラスでバイリンガル教育を展開している。

 JPクラス、EPクラスともに英語は週5時間の授業を行う。6年生以上はSecondary ProgramDivision とIB Programs Divisionのいずれかに進む。

 また、学年に応じた「学びの技」を、小学部特設の時間の中で育てる。「学びの技」とは、物事を論理的に考え、それを他の人にわかるように伝える力を身に付ける学習である。小学部では、物の見方を体験しながら、分類・比較などの思考法を1年生から取り入れ、段階的に探究・意見交換・発表のスキルを高める。

「例えば、30個のボタンを分類するとしましょう。分け方の答えは一つとは限りません。自分なりの根拠を示せれば、正解になります。1年生ですと「きれい」や「お気に入り」などの主観で分けてしまうことも少なくありませんが、『誰が見ても同じ分け方ができる分類は?』と考えると、『ボタンの穴が2つと4つ』など、明確な視点をもって客観的に物事を見ることができます」と野瀬先生は説明する。1・2年生は他の教科学習と関連付けながら展開し、3年生以上になると探究型の調べ学習、プログラミング学習、ICTの活用などを盛り込み発展して実践される。

いねわらほうき

教室から発展する「丘めぐり」

 時間割は、1週間のなかで担任がフレキシブルに組み替えることができる。「今日はいいお天気だから、お弁当をもって『丘めぐり』に行こう」と、3時間目からお昼休みまで学園内の青空の下で過ごすこともある。

 EPクラス担任の廻谷(めぐりや)美和先生は語る。

「総合学習は子どもの興味・関心をテーマに体験や遊びを通して、週5時間学習します。例えば、丘めぐりでは、目的を設定して学園内をみんなで歩きます。寄り道もしますし、子どもたちのつぶやきや見つけたものから興味が起こり、当初の目的とは異なるほうへ学びが広がることもあります。学年ごとにカリキュラムや目標は同じですがクラスによって興味は異なるので、展開は様々です」。

 1年生一学期には「学校探検」という単元がある。あるクラスではマップを見ながら銅像を探して、玉川学園の歴史や理念を知る学習ができた。二学期は「動物調べ」。これは教科書にある「動物の赤ちゃん」から発展して、実際に動物園に行く調べ学習だ。三学期の「自動車くらべ」も教科書から発展した学習で、説明文の続きを一人ひとりが書くため図鑑などを使って調べるようになる。算数の「形とあそび」とつなげ、廃材を使って自動車作りも行なった。カーレースをしたクラスでは、子どもたちが何度も作り直してはどうしたら速くなるか、試行錯誤する姿があった。

 2年生は「田あそび」。農学部の水田の収穫から精米までを見学。子どもたちは、「お米は100%リサイクル」と感心する。秋になりクラスのバケツ稲が収穫時期になったので、農学部の先生に習いに行った。すると、残った部分が箒(ほうき)の一本と似ていて、「箒みたい」と言った子がいたのがきっかけで、藁を集めて箒づくりを始め、美化労作の作品ができ上がった。

 教科を横断して子どもたちの好奇心、興味の芽を育む学び、そして夢の実現に向けて、色々なことに主体的に挑戦できる学園の環境は、時代を超えて受け継がれていく。

 
School Data
設立年 1929年
学制 共学(男子2:女子3)
系列校 玉川学園(幼稚部、中学部・高等部)、玉川大学・大学院
児童数

1学年約140名(JPクラス約35名×2クラス EPクラス約35名×2クラス)

学期 1〜5年生:3学期制  6年生:2学期制
転入・編入 有り
昼食 お弁当
放課後支援 延長教育プログラム(月火木金~18:00 最終お迎え19:00)
初年度費用 JPクラス:1,364,700円 EPクラス:1,753,700円
進路 系列校進学約90%
学校見学 5月以降実施予定(要予約) 詳細は学校HPにてご確認ください。

※上記は2022年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2022春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

http://www.tamagawa.jp/academy/elementary_d/

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