成蹊小学校

 教育理念  

個性の尊重・品性の陶冶・勤労の実践・師弟の心の共鳴・自奮自発の精神の涵養

 

〒180-8633 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
Tel:0422-37-3839 Fax:0422-37-3861
http://elementary.seikei.ac.jp/
最寄駅●吉祥寺駅(JR中央線・総武線〈東京メトロ東西線〉、京王井の頭線) より徒歩約15分、バスで約5分

異世代の交流があるワンキャンパスで
新しい価値が生まれている

少しの負荷を乗り越えて成長する

 成蹊学園は、2019年11月にパリのユネスコ本部より、ユネスコスクールとして認定された。ユネスコスクールは、国内のE S D(Education forSustainable Development)活動推進拠点として位置付けられている。これに先立って、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター(ESDセンター)を設立し、小学校から中学・高等学校、大学までの連携によって持続可能な開発のための教育・研究を進めている。

 2023年2月に実施した『フォレストワークショップ 二俣尾・武蔵野市民の森─日帰り林業体験会in青梅─』は、森林保全の意義を学ぶ座学講座、森に触れる森歩き体験、伐採の最後の段階でロープを引く伐倒体験をする一日。大学生、中学生・高校生、小学生が一緒に参加(希望者)した。まさに、成蹊学園の一貫連携教育を体現した形のイベントだった。

「本物体験や様々な学びの部分でも、子どもたちは少しの負荷を乗り越える経験を重ねる度に成長していきます」と跡部清(あとべさやか)校長は語る。

 この時に伐採したスギの木は、現在建替工事中の大学新11号館(理工学部エリア)の木造ハイブリッド建築に使用する構造材や内装材に、生れ変わる。

跡部清校長

個性を育む一貫連携教育

 4年生まで専科教員の授業だった理科・英語・体育・美術・音楽の分野も含め、5・6年生は全教科が専科教員による授業になる。すべての教科に、好き、やりたい、得意といった子どもたちの個性がはっきりしてくる。ESDセンターの研究者を迎えて理科の特別授業も行われる。

「専科の授業は学問の入り口。一人ひとり感じるところは違うでしょうが、おもしろいと感じたら、自主的に勉強するようになります」

 2022年10月、環境地図教育研究会主催の『第32回私たちの身のまわりの環境地図作品展(北海道旭川市)』で成蹊小学校は学校奨励賞を、個人では日本地図学会長賞をはじめ6つの賞を9名が受賞した。

 地図づくりは低学年から始まる学習で、自分の歩いた道を地図にするところから、何かの分布図や町の変化など社会や歴史に関するテーマもある。

 グループに分かれて、学園キャンパス内の土地の再利用計画を立案するプロジェクト型授業では、スーパーマーケット、図書館、クリニック、駐車場などのアイデアが出た。それぞれ有効利用の根拠を裏付ける子どもたちなりのリサーチも行い、提案書を作成。学園の管財課にプレゼンテーションを行った。

「子どもたちの範囲に留まらず、社会に参加する学習です。学園周辺の住宅街の生活の利便性を高めようという発想は、困っている人たちのことを思っています。駐車場は、保護者が学園にクルマで来られるようになるから利用が見込まれるという、採算まで考えています。子どもたちも『答えは一つではない』と実感したことでしょう」

 学園独自の一貫連携教育は大きな魅力の一つである。1年生が6年生とペアを組むことから始まり、小学校の活動を中学生・高校生がサポートする。6年生の夏の学校での遠泳には、大勢の大学生やOBが南房総岩井へ駆けつける。ユネスコスクールの認定を受けて、世代を超えて交流し学び会う機会が増えた。年齢も立場も異なる人たちと同じテーマに向き合うことが、子どもたちの力を高めている。

School Data
設立年 1915年
学制 共学(男子1:女子1)
系列校 成蹊学園(成蹊大学、成蹊中学・高等学校)
児童数 1学年112~128名
授業日 週5日制
学期 3学期制
昼食 給食
初年度費用 1,415,840円
転入・編入 HPで案内
進路 ほとんどの児童が成蹊中学校へ進学
学校案内 公式ホームページでご確認ください

※上記は2023年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2023年」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。
http://elementary.seikei.ac.jp/

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