相模女子大学小学部

 教育目標  
素直で賢い子 思いやりのある優しい子
ねばりのある強い子 明るくのびのび元気な子

〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京 2-1-1
TEL : 042-742-1444
http://www.sagami-wu.ac.jp/sho/
最寄駅●相模大野駅(小田急線)北口より徒歩10分

第一に、精神的な領域を含めた「からだ」をつくる
続いて人間性の核になる「こころ」の成長を促す
そのうえで、認知領域である「あたま」も重要

小泉清裕校長

自然豊かなキャンパスで

 小学校選びは保護者の重大な使命、子どもが喜ぶ小学校を選んでほしい。2023年度、新任された小泉清裕校長が小学部の教育を語る。

 ◇ ◇

 相模女子大学は小田急線の相模大野駅から歩いて10分ほどのところにあります。1900年の大学の創立からあと2年で創立125周年を迎えます。小学部は大学と同じキャンパスの中にあって、創立72年目を歩んでいます。

 学園の総敷地面積は、約17万3100 ㎡で、横浜スタジアムの面積のおよそ5倍もあります。

 キャンパス内には、樹齢100年を超す桜も含めて、桜の木が164本。1月から2月に白やピンク色の花をつけ、香り立つ梅の木は204本。そして20m以上に高くそびえているヒマラヤスギは24本。秋に黄色い葉でおおわれるイチョウの木も79本あります。さらに、三保の松原も顔負けの松は446本。その他にもたくさんの種類の木や小灌木、そして花々があります。

 小学部の玄関近くには噴水や小川まであるビオトープがあり、その近くには児童が毎日餌や水をあげたり、掃除をしたりして世話をしているヤギの「バニラ」の家があります。小学部の隣には土と芝生でできた大きなグラウンドがあります。天気のいい日にはバニラはこのグラウンドの芝生のところでのんびりと遊んでいます。さらに小学部のはるか奥には、子どもたちが種をまいたり苗を植えたりして管理している、広い野菜畑と田んぼがあります。秋にはお米が実り、季節ごとにいろいろな野菜が収穫されます。

 広々としたキャンパスでは、幼稚部の園児、小学部の児童、中学部・高等部の生徒、大学や大学院の学生が歳の離れた仲間として一緒に過ごしています。幼稚部、小学部、大学院は男女共学ですが、その他は女子だけが在籍しています。小学部は各学年3クラスで、1クラス最大で28人の児童がいます。児童が生活するのに適した環境で、毎日、みんな楽しく遊び、楽しく学んでいます。

小学校教育で本当に大切なこと

 教育で大切なことは、人を総合的に成長させることです。

 21世紀の教育がめざすべきことを世界に向けて発信している「ブルームの教育目標分類(2001年改訂版)」というものがあります。この中で、教育の目標とは「あたま」「こころ」「からだ」の成長を促すことであると語られています。

「あたま」は認知領域、「こころ」は情意領域、「からだ」は精神運動領域であり、各領域をどのように進めるべきかが具体的に示されています。

「あたま」「こころ」「からだ」という3領域は「知」「徳」「体」として、日本でも古くから言われていることです。それを、21世紀の教育のめざすところとしてあえて言っているのは、もう一度教育の原点に立ち返って、教育とは何か、そして教育をどのように行うべきかを真剣に考える必要があることを示しているのだと思います。

 小学校教育にこのことを当てはめると、3領域の順序を「からだ」「こころ」「あたま」の順序にする方が適しているように感じます。

 小学校教育で最も培われるべきことは精神的な領域を含めた「からだ」をつくることであり、続いて人間性の核になる「こころ」の成長を促すことが重要になります。この二つの領域を育てることを主として小学校教育が行われるべきです。

 最後の認知領域である「あたま」は、小学校教育では知識の種類や量ではなく、「学ぶことは楽しい」という気持ちをたくさん経験させることです。そして、生涯を通じて学びを楽しめる心を培うことが主目的になります。小学校教育は焦らず、ゆっくり、丁寧に、心を込めて行われるべきです。

 相模女子大学小学部は「素直で賢い子 思いやりのある優しい子 ねばりのある強い子 明るくのびのび元気な子」を教育目標として、児童の「からだ」「こころ」「あたま」を育成しています。

 小学校だからこそ大切なことを優先順位の高位において児童の人間としての成長に寄与しています。

広々とした安全な環境で駆け回る子どもたち

小学校選びを考える

 あなたは今、約30種類の飲み物がある自動販売機の前に立っています。お金を投入して、どれかのボタンを押そうとしています。この時に迷うことはありませんか。コーヒーひとつにしても、あたたかいもの、冷たいもの、無糖や微糖のもの、ミルク入りのものや、ミルクも砂糖も入っている甘いコーヒーなどがあります。ジュースにしても、果物の種類もさまざまあり、しかも100%果汁のもの、30%果汁や無果汁のもの、炭酸が加えられているものなどもあります。最近ではこのような自動販売機に、水も広い場所を占有しています。

 お子さまを入学させる小学校選びは、飲んでみないとわからないものの中からひとつだけを選ぶ飲み物選びに似ています。飲み物選びならおいしくなければ我慢することで済みますが、小学校選びはそんなわけにはいきません。保護者の意向だけでなく、お子さまの特性や好みもきちんと理解して選ばなければなりません。学校をよく見るのと同時に、お子さまをしっかり見て決める必要があります。それが小学校選びでの保護者の重大な使命です。

 そして、もし、どうしても判断がつかない場合は、水を選ぶのが最良の策です。この水に当たるのは公立小学校です。誰もが当たり前のようにいつも飲んでいるものです。特別な味はありませんが大切な飲み物です。公立小学校も含めて、お子さまが喜び、そして保護者も満足する「飲み物」を一生懸命に選んでください。

子どもたちの未来を織る

 小学校教育の根本は、保護者と学校が同じ気持ちで子どもを育てることです。特に私立小学校の場合、それぞれの学校には建学の精神や理念がありますので、その精神や理念に、保護者は心から賛同する必要があります。いわば、私立小学校教育は保護者と学校が力を合わせて、糸を交互に組み合わせて美しい布を織るようなものです。

 布を織るときには、先に経糸(たていと)を織機に張ります。経糸が張られていないと緯糸(よこいと)を通すことはできません。先に張る経糸が家庭教育であり、その経糸の間を通していく糸が学校教育になります。張られた経糸に通す緯糸がぴったりと合えば、美しい布が完成します。6年間の歳月をかけて保護者と学校が織物を完成するのが私立小学校の教育です。

School Data
設立年 1951年
学制 共学(男子2:女子3)※学年により変動あり
姉妹校 相模女子大学大学院、相模女子大学、相模女子大学短期大学部、相模女子大学中学部・高等部、相模女子大学幼稚部(認定子ども園)
児童数 1学年約80名(28名×3クラス)
授業日・学期

週5日制・3学期制

転入・編入 HPでご案内します
昼食 給食 月・金(全員)、火・水・木(希望者)
放課後支援 放課後クラブを敷地内に併設
初年度費用 1,050,400円(2021年度)
進路 男子は外部中学校受験
学校説明会・
オープンスクール
5月〜9月 詳細はHPをご覧ください。

※上記は2023年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2023年」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

http://www.sagami-wu.ac.jp/sho/

アーカイブ