青山学院初等部

 教育理念  
青山学院教育方針にもとづいて、神さまから与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てる

〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
Tel 03-3409-6897 Fax 03-3409-8706
http://www.age.aoyama.ed.jp/

最寄駅●渋谷駅(JR線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線)、表参道駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線)より徒歩12分

五感を使ってほんものに学び、新しい情報社会のサーバント・リーダーを育成

自分の意志でアナログとデジタルを使い分け、感じ取り、考える創造力とコンピュータ技術を融合する。

井村 裕先生

ノートとタブレットを併用

 窓側も廊下側も広く開かれた初等部の教室で、4年生が10年間の自分を振り返るというテーマに取り組んでいる。考えながら鉛筆を走らせる子、写真を切り抜いてシートにレイアウトする子、ノートを脇へ押しやってタブレットを開きキーボードを叩く子。いくつかのタブレットの画面が映し出された大型の液晶型電子黒板の前で話し合っている子どもたちもいる。

「ノートに手書きしようがパソコンを使おうが自由です。その時どきで自分で選んで使い分ければいいのです」と説明する井村裕先生は、青山学院大学理工学部を卒業後に小学校教員免許を取得して初等部の教員になった。「せっかく教えるのであれば小学生から」と進路を決め、初等部のICT教育を担う。

 タブレット導入の際に「3・4年生のコンピュータの授業で使いこなすスキルを身に付けて、5・6年生になった時には文房具のひとつとして学習に活用する」と、各教科と情報教育の協力体制を明快にした。

「思考力も問題解決能力も生きる力も、初等部の授業や活動の中ですでに十分に学んでいます。そこにコンピュータを活用する力を追加する中で、コンピュータのよさや必要性に気づく。6年生になったら、学んだスキルを使って学校や社会の問題を解決する総合的な学習を行うことをめざしています」。

 科学技術も芸術も生活体験も、すべての教育に本格的な環境が重視されている。

 中村貞雄初等部長は「まっさらな時にほんものに触れて感じる学びが大切。将来どのような時代になり、どの道に進むことになっても、人間としての豊かな感性は必ず役に立ちます」と折に触れて語っている。

コンピュータを活用する授業

1・2年生は鉛筆とノートで

 アナログのよさを知らなければ、デジタルのよさに気づくこともできない。1・2年生はタブレットをもたず、3年生から1人1台使ってコンピュータの授業が始まる。1年生のコンピュータとの出会いは、ドローンを飛ばすこと。プログラミングソフトを用いて「上がって進んで降りる」という動作のプログラムをつくり、ドローンを動かす。パズルを組み合わせるような感覚だが、2年生になると、自分で動きを決めて、考えて並べる。

 英語の場合は、3年生までは電子黒板を使用しながらの授業。4年生からタブレットも使って聞き取り、読解、調べ学習、プレゼンテーションなどに取り組む。小中高一貫12年の英語教育に使う青山学院オリジナルのテキスト『SEED BOOKS』の初等部におけるデジタル教材の制作にも井村先生は参加している。

 2020年春の休校期間中は「プリントを配付」を基本に、独自のクラウドシステムで全家庭にプリント配付をして課題の学習を進めた。教員が動画を撮って補習授業の配信を開始したところ好評だったので、4月6日からは各家庭とのオンラインを開始。毎日の礼拝を配信した。教科の授業はリアルタイムのライブではなく、オンデマンド配信で行い、各家庭の事情に合わせて自由に学習時間を取ってもらえるようにした。ホームルームはライブ配信で週2、3回設定し、友だちとのコミュニケーションの機会を設けた。

 井村先生は10歳でコンピュータに触れた。

「たまたま自営業のわが家にコンピュータが購入されて、販売管理システムがプログラミングされる様子を観察するという経験をしました。それが、後々のコンピュータ理解によい影響となりました。子どもの時は吸収が早く、体験的に身に付いたことがおとなになってから生きます。その種をまいておくのが私たちの仕事だと思います」。

 青山学院には「自分の使命を見出して、進んで人と社会に仕える人」を意味する「サーバント・リーダー」になりましょうという考え方がある。初等部では、情報技術を生かして社会の役に立つサーバント・リーダーの育成が着実に進んでいる。

School Data
設立年 1937年
学制 共学(男子1:女子1)
系列校 青山学院大学・大学院、女子短期大学(募集停止)、高等部、中等部、幼稚園
児童数 1学年128名(32名×4クラス)
教員数 54名
授業日 月~金
学期 3学期制
転入・編入 欠員が出たときにHPで案内
昼食 給食週4日(木曜は特別ランチまたはお弁当)
放課後支援 無し
初年度費用 1,533,000円
進路 系列校推薦進学
学校説明会 学校HPをご覧ください
オープンスクール 学校HPをご覧ください。

※上記は2021年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2021年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

http://www.age.aoyama.ed.jp/

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