青山学院初等部

 教育理念  
青山学院教育方針にもとづいて、神さまから与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てる

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体育の授業の成果を生かす
運動会、駅伝大会、平戸島の遠泳

青山学院初等部では1年生のときから、体育の授業で運動能力と精神力を養うため、練習や経験を重ねている。6年間を通じて週2回行われる体育と週1回の水泳の授業にも、その一端が表れている。

伊原直美先生(左)、井尻圭先生(右)

毎週1回、水泳の授業

 体育の授業は、伊原直美先生と井尻圭先生および2人の講師、さらにアシスタントが必要に応じて参加して進められる。

 2年生以上の体育の授業は週3回行われる。そのうち1回は、運動会準備がある9月を除き、水泳だ。初等部専用プールは、25m×13mで水深1・3m。1㎝刻みの可動床。室温・水温は自動管理になっている。

 1年生の水泳は2クラス合同で、前後の支度の時間を含めて60分間を使って行われる。水の中には10人余りのボランティアが待ち受ける。

 伊原先生の指示に従い、水深0・4mのプールサイドに腰かけて行う腰掛キック(バタ足)から始まり、2人一組になって交替で補助に回りながら、ゴーグルを装着して顔を水に浸けたり、バタ足で進んだりして、水に慣れていく。水深を深くして飛び込みも行う。授業の後半はクラス対抗でゲームも行う。プール中央に沈められた輪をどれだけたくさん取ってくるかを競ったり、クラスが一かたまりになって水中歩きで追いかけっこをするなど、ゲームといっても運動量は多い。最後の自由時間になると皆、大はしゃぎとなる。

「1年生は水に慣れて、泳げる楽しさを覚えます。ボランティアの方々の手厚いサポートで子どもたちは安心して水に入ります」と伊原先生。ボランティアがつくのは1年生の授業のみ。保護者、OB、大学生などが協力している。

 2年生になると本格的に水泳の練習を開始し、学年が上がるにつれ、指導者の人数は減らし、一人ひとりの学びとる力を育てていく。クロール、背泳、平泳ぎ、バタフライの4種目×50m=200mを完泳して卒業することが目標だ。

「正しい泳ぎ方、正しいターンで、泳ぎ切ること。タイムは求めません。みんなで取り組む雰囲気が背中を押してくれることも力になって、ほぼ全員が達成します」と井尻先生は言う。

 

1年生の水泳の授業

培った実力で行事に取り組む

 年間に行われる大小の行事は実に多彩だ。体育の授業での取り組みが、行事の目標につながる場合も多い。

 たとえば、体育の授業で持久走やリレーに取り組み、3年生は子どもたち全員参加でクラス対抗の学年駅伝大会、4・5・6年生は学校駅伝大会への出場をめざす。学校駅伝大会は各クラスから男女3人計6人の選手を選出、72人がキャンパスを大学棟のほうまで設定したコースを一斉に走る。

 また、授業で取り組んだマット運動や壁倒立のなかから子どもたちにできる技を選び、運動会で組体操(6年生)やダンス(1~5年生)に取り入れて発表する。

 力を入れている水泳は、5年生の長崎・平戸島の宿泊行事が大きな目標だ。事前に大学の屋外50mプールを借りて練習し、タイムを計ったうえで一人ひとりの泳力を確認して、全員が安全に完泳できるように準備する。

 平戸では人津久浜(ひとつくはま)の海で4日間泳ぐ。最終日は約2㎞、1.5㎞、1㎞のコースに分けての遠泳だ。4列に隊列を組み、リードする先頭、カーブの外側で隊列を崩さないようにスピードを上げる中盤など、子どもたち全員が協力し励まし合いながら泳ぎ切る。

「体育には種目によって得意不得意もあり、技術面の個人差もあり、競争もあります。それを克服して授業や行事が円滑に進むのは、みんなが持っている『なかよくできる力』です」と、井尻先生は子どもたちを信頼している。

平戸島宿泊行事

遠泳に挑戦

School Data
設立年 1937年
学制 共学(男子1:女子1)
系列校 青山学院大学・大学院、女子短期大学(募集停止)、高等部、中等部、幼稚園
児童数 1学年128名(32名×4クラス)
教員数 55名
授業日 月~金
学期 3学期制
昼食 給食週4日(木曜は特別ランチまたはお弁当)
初年度費用 1,533,000円
進路 系列校進学100%(希望者推薦)
学校説明会 5月16日(土)、9月5日(土)いずれの日程も延期(期日未定、学校HPをご覧ください)
オープンスクール 6月27日(土)を予定しておりましたが中止とさせていただきます。

※上記は2020年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2020年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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