学習院初等科

 教育目標  
真実を見分け、自分の考えを持つ子ども

〒160-0011 東京都新宿区若葉1-23-1
TEL:03-3355-2171 FAX:03-3355-2675
http://www.gakushuin.ac.jp/prim/
最寄駅●四ツ谷駅(JR、地下鉄丸ノ内線・南北線)より徒歩8分

基礎・基本に徹した「わかる授業」の実践と、

子どもたちの自発性を促す教育

弘化4年(1847)、明治時代の幕開けに先立つこと20年も前に、遥かに日本の未来を見据えて誕生した学校は、孝明天皇から賜った「学習院」の勅額を今に伝え、長い日本の歴史と文化の継承を糧に校風を培い、幾多の有為な人材を世に送り続けてきた。

休み時間に本館前の運動場で思いきり体を動かす子どもたち。

「わかる授業」で自発的に勉強に取り組む姿勢を育む

 学校創立169年の歴史と伝統を誇る学習院は、「ひろい視野、たくましい創造力、ゆたかな感受性」を持つ優れた人材の育成を目標に掲げる。そして、学習院初等科は、「真実を見分け、自分の考えを持つ子ども」を教育目標にした教育を行っている。

 教科指導の面でとりわけ力を入れているのは、基礎・基本をていねいに教える「わかる授業」である。知らなかったことがわかったり、苦手なことができるようになったりすると、子どもたちは授業が楽しくなる。そうなると自然にやる気が生まれ、自ら進んで勉強に取り組むようになり、成績も向上する。

 1年生から体育、音楽、図工は専科教員が指導し、2年生からは図書、3年生からは理科と専科教員の授業が増え、5・6年生は完全専科制になる。この体制は、子どもたちの強い好奇心に応え、潜在力を引き出す成果をあげている。

 情報教育と英語教育は専門教員によって行う。情報教育では1人が1台のパソコンを使用し、1クラスの授業に3人の教員がつく。基本操作はもちろん他教科でも活用できるように応用を見据えた密度の濃い指導を行っている。5年生になると「ネチケット」と呼ぶマナー(情報モラル)の教育も行う。

 一方、コミュニケーション能力の向上と国際人の育成を目指す英語教育は、小学校の英語学習においてもっとも大事なのは英語を好きになること、という方針を貫いている。歌を歌う、絵本を読む、詩を朗読する、ゲームや寸劇をするなど、体験学習をメインに英語に親しみが持てるように、英語教員のみならず教職員全員が協力して環境づくりをしている。授業は1クラスを2分割して、15人ほどのグループごとに音声訓練を中心にした授業を展開している。

平成17 年にできた西館校舎。木立の向こうには屋外庭園がある。

学習院だから可能な文化環境

 学習院には際立った特徴がいくつかある。その一つ、「さくらの時間」は、総合学習の一環として行われる伝統文化に触れる機会。日本の古典や名作を通して、美しい日本の言葉に親しんだり、百人一首を学んで和歌をつくり、冊子にまとめたりしている。

 親子校外学習は、近年は1年生の親子遠足のみ実施していたが、平成26年には途絶えていた6年生でも実施した。千葉県の佐倉に移築した学習院初等科正堂を訪れたもので、その時撮影した記念写真は卒業アルバムを飾った。保護者にとってはうれしい復活だったようだ。

 1〜4年生は、多摩や秩父、房総方面に行き、自然環境の中で学び、集団生活を経験する。5年生は農業体験と「雪の学校」の年2回、6年生は奈良・飛鳥へ歴史を訪ね、夏季は学習院沼津游泳場の伝統ある建物で合宿する。

 5・6年生は全員がいずれかのクラブと委員会で活動する。演劇、手芸料理、囲碁・将棋、落語など小学生にはめずらしいクラブ活動もあるのが特徴的だ。4年生から参加を希望できる特別クラブにも、7割の児童が参加している。剣道部、管弦楽部、合唱部があり、中等科、高等科、大学、卒業生までつながりがある活動を展開。オール学習院の集いにも参加する。

 最後に付け加えると、初等科在学中に発生した保護者の海外勤務などに対応する、特別退学という制度があるもので、これは一旦退学の形をとるが2年間初等科に在籍可能ならば、再入学することができ、中等科・女子中等科進学が可能というもの。家庭の事情に柔軟に対応している。

School Data
設立年 1877年
学制 共学(男女比1:1)
系列校 学習院大学、女子大学、中等科、高等科、女子中・高等科、幼稚園
児童数 1学年132名(33名×4クラス)
教職員数 常勤40名、非常勤6名
授業日 週5日制
学期 3学期制(夏休み7月25日~ 9月5日)
昼食 給食/月1回お弁当の日
初年度費用 1,482,000円(2015年度)
進路 ほとんどの児童が学習院中等科・学習院女子中等科に進学
学校説明会 2016年5月21日(土)
入試説明会 2016年9月10日(土)

※上記は2016年1月時点(冊子「スクールダイヤモンド2016年新春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

http://www.gakushuin.ac.jp/prim/

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