成城学園初等学校

 ミッション  
基礎・基本をしっかり身につけ、人間関係を深める

〒157-8522 東京都世田谷区祖師谷3-52-38
TEL :03-3482-2106 FAX :03-3482-4300
http://www.seijogakuen.ed.jp/

最寄駅●成城学園前駅(小田急線)より徒歩8分

緑に囲まれた光あふれる新校舎で
教育改革「3本の柱」を展開

成城学園初等学校は、2019年9月から新校舎での新学期が始まった。創立100周年(2017年)を機に策定された「第2世紀プラン」に基づく教育改革、教育環境整備が進んでいる。

渡辺 共成校長

「つながり」を具現化した校舎

「周囲には自然があり、太陽の光がたっぷり差し込み、空調完備ではありますが、窓を開ければさわやかな風が吹きわたる校舎です。木のぬくもりが感じられる、どこか懐かしい感じがして、子どもたちが長い時間を過ごすのにふさわしい、居心地のよい新校舎ができました。子どもたちの『楽しい!』という感想が、なによりもうれしいことです」と渡辺共成校長は話す。

 新校舎は地上2階・一部地下1階建ての、東棟・中央棟・西棟があり、3棟は渡り廊下でつながっている。教室や廊下には天窓があり、明るく開放的だ。普通教室は各棟の2階部分にあり、それぞれに1~6年の1クラスずつが配置されている。

「これまでも1~6年生のユニットで活動を共にして異年齢間の交流を深めてきましたが、新校舎ではより距離が近くなりました。まさに成城学園初等学校の特長である『つながり』を具現化した校舎です」(渡辺校長)。

 1階中央の開放的な空間に、つながりを象徴する「つながる~む」が設置された。ここは日常的に子どもたちがひんぱんに出入りする場所であり、全校児童が集合できる広さも備えている。「つながる~む」に連続するように隣接して「図書のへや」がある。

「子どもたちの身近に本があるように考えて設計されました。大きな入口はいつも開かれていて、気軽に利用できます」(渡辺校長)。

つながる~む(手前)と図書のへや(奥)

1フロアに1~6年が1クラスずつ並ぶ

木材をふんだんに使用した子どものへや(普通教室)

各棟をつなぐ2階の渡り廊下

多彩なカリキュラム

 教育改革「3本の柱」とは、「①国際教育」、「②理数系教育」、「③情操・教養教育」だ。成城学園の創立者・澤柳政太郎が目指す、「個性尊重の教育」「自然と親しむ教育」「心情の教育」「科学的研究を基とする教育」という「教育の4つの希望理想」を、これからの100年に向けて発展させたものといえよう。
 

英語のへや

「①国際教育(語学的教養を通じて国際性を強化)」の核である英語教育は、成城学園英語一貫教育プログラムに基づいて行われている。1年生から日本人専任教員と外国人講師とのティームティーチング授業で、英語を英語のまま理解する指導だ。英語授業専用の「英語のへや」があり、ここでは机と机をマグネットで付けることができる。また、全面ホワイトボードの可動式パーティションも設備されている。クラスを2つに分けたり、大小のグループをつくったりと、さまざまな形式で授業が行われる。

理科のへや(実験室)

「②理数系教育(数学的教養を通じて論理的な思考力を強化)」について渡辺校長は、「澤柳先生の希望理想の一つ、『自然と親しむ教育』こそが、その基本になると考えています。しっかりとした観察に基づいて自分なりの考えを持ち、筋道を立てて相手に伝えることは、論理的な思考力強化につながります」と言う。

「たとえば映像の授業はプログラミング教育の基礎につながる内容です。発想したものから映像作品の制作に入るためには、ゴールに向けて、逆算して最初の準備には何が必要か、段取りや役割分担を決めていきます。これにはプログラミング教育の基礎となる論理的思考が必要です。また、国語でも理科でも、人にものを説明するときは順序立てて説明することが必要なように、論理的思考力はすべての教科に必要なものと考えています」(渡辺校長)。

 周囲の環境も、理数系教育に最適だ。理科のへやの前には「かんさつの森」が広がり、授業中、すぐ外に出て観察できるように専用のシューズも備えてある。

「③情操・教養教育(芸術的教養を通じて人間性を強化)」を「教育の4つの希望理想」に照らせば、「心情の教育」であり「個性尊重の教育」にふさわしい。「文学」「劇」「映像」「舞踊」「遊び」「散歩」などの独自の教科は、いずれも今までの研究成果に基づく教育実績がある。

映像のへや

スタジオ

 美術(図工)は、開校時から、絵・彫塑・工芸の3つの分野で美術教育を行ってきた。「3人の専門の先生が、絵のへや、彫塑のへや、工芸のへやで授業を行います。しつらえの異なるそれぞれのへやで、子どもたちは創意工夫をこらして作品づくりに取り組みます」(渡辺校長)。

 音楽は、歌唱を中心に合唱や合奏をする。年に2回、子どもたち全員が出演する「音楽の会」を講堂で催す。

絵のへや

工芸のへや

普通教室

三位一体の教育

 成城学園では子ども、保護者、教員の「三位一体の教育」を提唱している。教員から子どもへの一方通行ではなく、3者は共に学び合い、成長する関係にあるという考えだ。

「学校の内外、地域、また社会とのかかわりのなかで教育を考えています。園児から大学生・大学院生まで、一人の人間の成長を見守ることができるワンキャンパスには『つながり』がタテヨコにあります。そのなかで子どもたちは将来自分がどんな自分になりたいかをつかみ取っていきます」と渡辺校長は話し、さらに「春・秋に期間限定ですが、学校見学や授業参観を受け入れています。これから初等学校への入学をお考えになる保護者の方も、学校をご覧になって、成城学園の教育への理解を深めていただければと思います」と言う。

School Data
創立年 1917年
学制 共学(男女比1:1)
系列校 成城大学、成城学園中学校高等学校、成城幼稚園
児童数 1学年108名(36名×3クラス)
教員数 40名
授業日 週5日制
学期 3学期制
昼食 お弁当
初年度費用 約1,336,000円(2019年度)
進路 成城大学へ約55%、他大学へ約45%
学校説明会 2020年6月と9月実施予定(詳細はHPで発表)
オープンキャンパス 2020年7月実施予定(詳細はHPで発表)

※上記は2019年11月時点での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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