教育方針
よく生き、そしてたくましく生きる力を育て
愛し愛される子どもに
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聖ドミニコ学園小学校の学校生活は、対話を大切にする学習、協力しながら行う活動を基本に展開されている。とくにコミュニケーションの学びとして注目されるのが、体育やダンスの時間だ。
仲間の声を頼りに蹴った!
体育の授業で6年生は、2019年5月、ブラインドサッカーを体験した。体育科の落合正人先生が企画して、ブラインドサッカー協会と埼玉県のブラインドサッカーチームの選手たちの協力を得て実現した。
ブラインドサッカーは、ゴールキーパー以外、全盲の状態の選手がプレーする。条件を同一にするために選手はアイマスクを付ける。鈴の入ったボールを使い、コートの場所はポールを叩いて知らせ、コートサイドから目の見える人が声をかけてプレーを助ける。
授業ではまず、子どもたちはブラインド体操に挑戦した。二人一組になって、一人がアイマスクを付け、付けていない子からの言葉による助けを得て、ブラインドサッカー選手が行う体操の動きどおりに体操をするという課題だ。動作を言葉で伝えるむずかしさに四苦八苦だ。
次はアイマスクを付けた人を、付けていない人が目的地へ言葉で誘導するブラインドウォーク。方向を伝えるには、相手の立ち位置を考えることと、自分の声がしっかり届くように発声することが重要だと気づいて、子どもたちは大きな声でサポートする。
後日の体験レポートに「アイマスクを付けて不安になったが、見えないなかでみんなの声が聞こえて不安がなくなった」「相手のことを考えて伝えないと、友だちが危ない状況になる。日常生活でも相手の立場になって声をかけようと思った」などの感想が寄せられた。アイマスクをして5メートル先のコーンをめがけて蹴るボールキックについては、「見えたなかでボールを蹴ったときより、見えないなかで、仲間の声を頼りに蹴ったときのほうがうまくいった」という感想もあった。
落合先生は「ブラインドサッカーのおもしろさを体験しただけではなく、コミュニケーションの方法を学び、さらにこの体験が障がい者やボランティアへ目を向けるきっかけになったという子どもたちも多く、いくつもの成果を得ました」と振り返る。
話し合って創作するダンス
1年生から6年生まで週1時間行われるダンスの授業。教科となって既に30年以上の歴史がある。子どものころからモダンバレエを続けていた大濱麻里先生は、3年前からダンスを担当している。
授業では、体を動かす基本動作、ダンス、なわとびをベースに、身体の動作を身につけていく。同時に身体表現の力も養う。
1年生から創作ダンスを始め、グループ単位で、子どもたちが振付も行って作品を仕上げる。創作ダンス・創作なわとびの作品づくりが始まると、ダンスが大好きな子どもたちが休み時間や放課後に集まって、振付に情熱を傾ける。さらに、チームメンバー全員を自主練習に巻き込もうと熱心に誘う。
「私が定めているのは、友だちを傷つけるような表現はダメ、危ない動きはダメ、そしてみんなができるダンスであること。それさえ守れば、自由に表現してほしい」と大濱先生。
子どもたちは自由な発想で、音楽に合わせて作品にする。演じる動作の技術より、コミュニケーションの成果が作品のカギを握る。「作品が完成するまで、話し合いの授業ではないかと思ってしまうほど、子どもたちは話し合います」と大濱先生は感心する。
落合先生は体育やダンス教育の方向性を「第一に楽しいと思う瞬間を子どもたちが感じること。気持ちを開放してのびのび体を動かす。そこから、挑戦する楽しさ、人と一緒に運動する楽しさ、チームワークの楽しさを知っていく。子どもたちは、勝敗より、自分やチームの記録更新に価値を見出し、作品の出来栄えより、作品づくりを通して得た仲間とのふれあいを大切に思っている様子です」という。
設立年 | 1954年 |
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学制 | 共学(男女比1:4) |
系列校 | 聖ドミニコ学園幼稚園、聖ドミニコ学園中学高等学校 |
児童数 | 1学年80名(2クラス) |
教員数 | 32名 |
授業日 | 週5日制 |
学期 | 3学期制 |
昼食 | 月・水・金曜は給食、火・木曜はお弁当 |
初年度費用 | 1,054,400円 |
進路 | 女子 系列校進学80% 男子 他校進学100% |
学校案内 | 2020年度の行事については、公式ホームページでご確認ください |
※上記は2020年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2020年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。