教育目標
強く 優しく 美しく
〒206-8561 東京都多摩市和田1254-6
Tel 042-357-5577 Fax 042-357-5727
http://www.teikyo-sho.ed.jp/
最寄駅●聖蹟桜ヶ丘駅・高幡不動駅(京王線)・多摩センター駅(京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)より京王バスで「帝京大学構内」行終点下車(10~13分)、大塚・帝京大学駅(多摩モノレール)より徒歩15分
キーワードは「自分流」、自ら学び自ら考え
主体的に判断できる人を育てる
帝京大学小学校は創立11年目を迎えたばかりの瑞々しい私立小学校だ。医・薬・医療技術をはじめ9学部を擁する総合大学に続く一貫校の安定感と、じっくりとハイレベルを目指す最新型の教育実践に注目が集まる
高水準のカリキュラムで学力向上を図る「知」の教育
「知・情・意・体」のバランスのとれた子どもの育成。これが帝京大学小学校の目指す教育だ。
この4つのうち、知の教育方針のもと、基礎学力の定着を徹底する。高水準のカリキュラムを組んで、わかりやすい授業でじっくり指導する。
「全クラスに設置する電子黒板やPC、タブレット等のIT機器を駆使して授業が進みます。子どもたちも初めは好奇心からでも、やがて能動的な授業に集中するようになります。自分で考える時間が多くなり学力向上に結びつきます」と星野昌治小学校長は語る。「IT一辺倒ではありません。『辞書引き学習』『調べ学習』も子どもたちは大好きで、学期の終わるころにはワークブックは付箋でふくれあがります」、主体的・協働的に学ぶアクティブ・ラーニングが、各教科さまざまな形で行われている。
全学年、高い専門性を持つ教員による教科担任制を敷いている。帝京大学教育学部や教職大学院と連係した特別授業も行う。4年生以上には、放課後に英語・漢字・数学・日本語の各検定対策を行うチャレンジ・タイムを設け、繰り返しトレーニングを行う。
とくに力を入れているのは理数系科目。週5日制ながら土曜日はサイエンス・クラブを開講している。7割の児童が参加して、理科実験を通して科学的思考力を培う。
帝京大学小学校からは帝京大学グループのいずれかの中学校進学が可能だが、外部受験との併願も許されている。中学校進学に備え、5・6年生を対象にハイレベルスタディー・コース(70分授業)を設け、高度な学習に適応できるように配慮もしている。
ユニークな「情」「意」「体」教育
帝京大学の冲永佳史理事長は小学校創立に際して「教育の原点は初等教育にあり」といい、「自分流で培う人間力」の育成を目指すことを掲げた。
それに応えて理科や社会、生活科などの授業を重視するほか、セカンドスクール(宿泊学習)にも大きな役割を持たせている。1年生は1泊2日、2・3年生は2泊3日、4・5年生は3泊4日で行い、6年生は沖縄へ修学旅行に行く。海洋教育などの自然学習、食事づくりなどの生活体験、山登りなどの体力づくり、およびそれらの体験を通して協力・協働の精神を培う。
英語教育は、1年生から授業で学ぶだけでなく、帝京ロンドン学園高等部校舎を利用して行うイギリス語学研修(11日間)を用意して、体験的学習を推進している。一方で日本語や日本文化の理解も大切にしている。1年生からの硬筆習字、4年生からの毛筆習字のほか、和太鼓、三味線などを学ぶ。
前出の各種検定や、研究発表、作文コンクールなどを実施して、児童が自ら努力し、達成するよろこびを獲得する機会を多くつくっている。併せてその優秀者を全校集会で表彰し、応援してくれた周囲への感謝の気持ちに気づく感受性も養う。
「情・意の教育では、グローバル社会に通用する、心のこもった子どもらしい礼儀の養成と、思考力・判断力および強い意志を鍛えます。4つの教育方針の4番目となる『体』は、健康な心と体をつくることで、もっとも重要です」と星野校長。
体育の時間は教員の指導の下、課題の運動ができるようになるために、子どもたちが自分で考え、練習し、助け合って表現する。アクティブ・ラーニングがここにも生きている。
広い空の下で晴れ晴れと過ごす学び舎
2012年に完成した帝京大学小学校の校舎は、圧倒的な存在感で評判だ。「心が落ち着く」「開放的な教室」「教室と屋外の一体感」等々の賛辞が送られている。
アクセスは京王線高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅発のノンストップ直行バスや路線バスが便利だ。多摩センター駅からも校内まで路線バスが乗り入れている。1・2年生には右記3駅からの他、橋本駅、分倍河原駅からスクールバスがある。
正門から入ると、南側に広いグラウンドがあり、南面する横長の校舎がある。その外観は従来の学校とは明らかに異なる。日本家屋を思わせる屋根、木材の壁面。陽光がいっぱいに差し込むガラス張りのエントランス。建築家・隈研吾設計の伝統とモダンの思い切った調和は、聞きしにまさる美しさだ。
教室の廊下側に壁はなく、仕切り用パネルは通常は開け放されている。
廊下に設置された手洗い場の高さは成長に合わせて低学年、中学年、高学年で変えてある。
壁面には、い草ボードが多用されていて、天然い草の香りが漂う。各所に配置された大きな円形のソファや、小さな木製のテーブルやイスは、子どもたちの美的感覚を醸成する。
懐かしさと最新設備が同居する
校舎中央にはメディアセンターがある。通常いうところの図書室とパソコンルームだ。2万冊を超える蔵書をいつでも自由に手に取ることができる。2階には階段状のフリースペースがあり子どもたちの憩いの場だ。
理科室は物理・化学室と生物・地学室に分かれ、その中間には使用する際、天井からドームが下りてくるプラネタリウムがある。生物・地学室のウッドデッキからは、直接外のビオトープに出られる。
大学からの〝お下がり〟だという顕微鏡は児童数の倍以上の数を備えており、数台は常に利用できる状態になっているので、子どもたちは休み時間にビオトープから拾ってきた虫や葉っぱを載せて覗き込む。
英語教室も低学年用と高学年用の2室が確保されている。音楽室と音楽ホールは授業にも音楽鑑賞や発表会にも利用できる。
そして、もっとも特徴的なのはトイレ。明るく清潔でぴかぴかに手入れされているのは私立校では当たり前だが、ここには、突き当りに休憩室がついている。グラウンドに向いたガラス張りで、小さなイスが置いてある。
「卒業の時のアンケートで、一番好きな場所にトイレを上げる子どもがいるほど快適な場所のようです」と星野校長。
「教育は心でするものですが、器も大切です。器が明るく伸びやかなら、その中で育つ子どもたちも明るく伸びやかになるでしょう。自然が身近にあることも、このキャンパスの魅力です」という。
設立年 | 2005年 |
---|---|
学制 | 共学(男女比6:4) |
系列校 | 帝京大学中学・高等学校、帝京中学・高等学校、帝京八王子中学・高等学校 |
児童数 | 1学年60名(20名×3クラス) |
教職員数 | 57名 |
授業日 | 週5日制 |
学期 | 3学期制(夏休み 7月下旬~ 8月31日) |
昼食 | 給食 |
初年度費用 | 1,054,000円 |
進路 | 系列校進学希望者100% 他校受験可 |
学校説明会・オープンスクール | HP上でお知らせ |
※上記は2016年1月時点(冊子「スクールダイヤモンド2016年新春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。