教育方針
「豊かな心」と「確かな学び」を育みます
〒145-0065 東京都大田区東雪谷2-3-12
TEL:03-3720-1097 FAX:03-3720-1117
http://www.bunkyo.ac.jp/bkshogak
最寄駅●石川台駅(東急池上線)より徒歩2分
全館図書館構想、1年生参加の富士自然学校など
子どもたち自らが学びをつくる学校
「まだまだ校長としてはひよっ子です」と言う着任して間もない島野歩校長が先頭に立ち、
次々と新たな取り組みを進める一方で、熱意あふれる教員の現場意識を引き出し、
一人ひとりを大切にした「ふるさとのような学校」づくりに取り組んでいる。
与えられる教育ではなく自発的な行動を引き出す
2014年度の1年生から1クラス25人制2クラスを定員として、きめ細かくていねいな少人数教育に、より力を注いでいる文教大学付属小学校。グローバルな視点に立って世界に通用する人材の育成を考えたとき、従来型の与えられる教育では、未来を生き抜くのは難しい。ペーパーだけの学力ではなく、どう自分を表現するか、どう自分の考えを持つかに向かって、物事を掘り下げて考える力を育む方針だ。
そんな「自ら学ぶ力」を育むために学校が取り組んでいるのが「全館図書館」構想だ。昨年12月に校舎を建て替え、中央のオープンスペースを囲むように教室が位置する。オープンスペースには低架本棚があり、楽しい読み物や大型図鑑類などが並ぶ。その総数はなんと一万三千冊余。カーペットや畳のスペースも設けられていて、児童がリラックスして読書を楽しんでいることは当たり前の光景だ。疑問を持ったら、手近にある本を取って自分で調べる。教員は、自由を尊重しながら、一人が調べて得た「個」の知識を、みんなで共有して「集団」の学びになるように指導する。「その成果はすぐに出ました。読書量が圧倒的に増え、読解力がアップし、学力調査で国語のポイントが上がりました」と島野歩校長は語る。これには、年1回の弁論大会、推敲を重ねながら全校で1冊にまとめる文集づくり、日記風に毎日のできごとを書く「おたよりノート」などの成果も貢献していると島野校長は分析している。
教室には電子黒板を導入。データとして残して、教員が授業内容を振り返ったり、前回の黒板画面を再現してスパイラルに授業を進めるなど活用している。「豊かな心」を育む一環として特筆すべきは、毎年9月に行われる富士自然学校だ。長く受け継がれている宿泊行事で、1年生から6年生まで全校児童・全教員が参加して富士山麓に3日間のキャンプを張る。学年タテ割の24グループを構成し、教員は危険を伴うこと以外は極力口出ししない。1年生は自信を持ち、低学年はたくましく自立していく。6年生は優しく強いリーダーシップを発揮し、5年生は来年への責任感を強くする。全員が一まわり大きく成長する行事だという。
放課後は校内でサポートスクール
2年前からスタートした「文教ファミリークラブ」は、放課後の在校生お預かりシステム。公立でいうところの学童保育を校舎内で行っている、まだ私立小では稀なケースだ。
教育に高い意識を持った保護者が共働きのご家庭でも私立に入れやすいようにとの考えから始められた。授業が終わると教室から専用スペースへ移動。各自持参した軽食をとり宿題をすませる。その後はさまざまな「プラスワン」プログラムを選択。英会話、読書、スポーツ、芸術活動など「学び」から「遊び」まで専門の指導員がつく。選択数が多いほど費用もかかるが、ここでおけいこ事もできると好評だ。学校では4年生以上は週4日の補習授業を行っているが、ファミリークラブで個別指導を申し込むこともできる。「運営は外部の塾と提携していますが、教員と密に連絡をとり、児童の状態や生活リズムを相互に配慮しています。原則18時下校ですが事前にご連絡いただいて最長20時まで校内でお預かりしますので安心していただけます」。島野校長と教職員のエネルギッシュな取り組みは、まだまだ新しいことが始まりそうだ。
設立年 | 1951年 |
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学制 | 共学(男子1:女子1) |
系列校 | 文教大学学園(文教大学、同付属中学校・高等学校、同付属幼稚園) |
児童数 | 1学年52名(26名×2クラス) |
教職員数 | 22名(専任) |
授業日 | 月-土 |
学期 | 3学期制(夏休み7月21日~8月26日) |
昼食 | お弁当 |
初年度費用 | 723,100円 |
進路 | 系列校進学30% |
学校説明会 | 6月3日(水)、7月4日(土)、9月4日(金)、 9月26 日(土)[個別相談]、10 月9日(金)[模擬試験] |
※上記は2015年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2015年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。