青山学院初等部

 教育理念  
「青山学院教育方針」にもとづいて、神から与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てる。

〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
Tel 03-3409-6897 Fax 03-3409-8706
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「かけがえのないひとり」を育む
個を生かす教育

希望者全員が青山学院中等部へ進学する。受験にとらわれず、子どもらしくのびのびと学べる環境を確保。基礎・基本を大事に、子どもたちの可能性を広げ「真の人となる」人格の育成をめざす。

パイプオルガンで礼拝を捧げる米山記念礼拝堂

グローバルな人材の基礎を築く6年間

 キリスト教信仰にもとづいた教育を柱としている青山学院。初等部は「神様から与えられた賜物を活かす教育」をテーマに、かけがえのない、一人ひとりの子どもたちを育んでいる。宗教の授業は3年生から始まるが、これはキリスト教の教義を理解させるための授業ではなく、日々感謝して生きることで、自己の存在を客観的に捉え、社会人として成長していくための力を養う教育だ。

 全校児童は毎朝礼拝を守り、聖書を読み、大きな声で讃美を捧げ、祈りを持ってその日をスタートしている。このことは初等部教育でもっとも大切にしていることの一つである。また、子どもたちの誕生日には、初等部長から誕生日カードが渡される。自分が大切にされている経験から、他人を思いやる気持ちが芽生えることを願う。「国家や地域にとらわれず、どんどん世界に出て行くことになる子どもたちです。社会人になったとき、初等部で得たキリスト教教育が心のよりどころとなり、強みになったと多くの卒業生が語ります」と中村貞雄初等部長は言う。

 1年生から各学年で行われる宿泊行事は、6年間で50日間。親元を離れ、日常生活では味わえない体験や出会いを通して、協力、やり遂げる力、責任を果たす力を学ぶ。6年生では、8泊9日の航程で洋上小学校を実施。1972年から続く伝統的な行事だ。また、5・6年生の総合活動は自ら仕事を見つけて働く時間。14のプロジェクトがあり、どのプロジェクトも、初等部のみんなのためになることを目的に活動している。「さまざまな価値観を持った子どもたちが集まってくれることが望ましいと考えています。他者を理解し思いやる心はグローバル社会を生きていくために大切な資質です」と中村部長。

部長席から子どもたちが遊ぶグラウンドへしばしば下りるという中村貞雄部長

他者と比べない、数字で評価しない
個を尊重するきめ細やかな指導

 青山学院初等部は、個を尊重する教育の先駆者だ。以下の取り組みは約40年前から行われている。

 ランドセルは廃止し、学習用具は、すべて教室のロッカーに置いておくスタイル。必要に応じて学習用具を自宅に持ち帰り、家庭で学習する自主性を養う。

 週5日制導入も1972年から。「家庭もまた学ぶ場である。子どもたちと家庭に、時間を返そう」という考えに立っている。

 英語教育も初等部創設時から行ってきた。青山学院独自の教科書SEEDを使い、初・中・高等部までの4・4・4制一貫英語教育を実践している。

 通知表も廃止。「数字で評価するのではなく、個を大切にして、個にあった指導が大切」と、成長を正しく伝えるための「成長の記録」をつくった。日常評価は毎日の連絡ノート。学期末には、児童、保護者、担任の三者で面談を行い、学習面や生活面の現状や今後の課題を整理・確認し、「成長の記録」にまとめる。結果だけでなく、努力の過程も評価する。

 学校と家庭の連携を深め、両者が同じ目線で子どもの成長を見守る教育を実践している。「学習は自ら意欲を持って取り組むもの。子どもたちがワクワクするような授業にしていきたい」と中村部長。「学ぶことの楽しさを知り、基礎をしっかりと身につけることを重んじる。自ら学習したくなるときがきっと来る」と期待する。それができるのも、青山学院の中等部、高等部、大学まで内部進学の体制が確立しているからといえるだろう。

School Data
設立年 1937年
学制 共学(男子1:女子1)
系列校 青山学院大学・大学院、女子短期大学、高等部、中等部、幼稚園
児童数 1学年128名(32名×4クラス)
教職員数 51名(専任)
学期 3学期制(夏休み 7月12日~ 8月31日)
昼食 給食/木曜は特別ランチまたはお弁当
初年度費用 1,316,000 円
進路 系列校進学100%(2014年度)
学校説明会 2015年5月16日(土)、9月5日(土)
オープンスクール 2015年6月27日(土)

※上記は2015年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2015年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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