青山学院初等部

 教育理念  
「青山学院教育方針」にもとづいて、神から与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てる。

〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
Tel 03-3409-6897 Fax 03-3409-8706
http://www.age.aoyama.ed.jp/

最寄駅●渋谷駅(JR山手線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線)、表参道駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線)より徒歩12分

「かけがえのない一人」である子どもたちを
人と社会に広く生かすサーバント・リーダーに

裸足で駆け回れる天然芝の校庭

隣人のために行動する日常が子どもたちを育む

 青山学院の歴史は、アメリカから派遣されたメソジスト監督教会の宣教師たちによって142年前に始まった。

 キリスト教信仰にもとづいた教育を柱としている青山学院。初等部は「神様から与えられた賜物を活かす教育」をテーマに、かけがえのない、一人ひとりの子どもたちを育んでいる。

 全校児童は毎朝礼拝を守り、聖書を読み、大きな声で讃美を捧げ、祈りを以てその日をスタートしている。「自分が人にしてもらいたいことを、人にしてあげましょう」

 中村貞雄初等部長はこんな言葉で児童にその精神を伝える。「社会が将来どんな人材を必要とするのか、人材育成の目標が立てにくい時代ですが、少なくとも小学校の教育は人と社会のためになれる普遍的な力を付けることだと考えています」

 高度な情報化によって消える職種が400とも予測される時代には、聖書が伝えてきた価値観に日常的に親しんでいる初等部の強みが生かされる。

 初等部では、急ごしらえとは違い、他に先駆けて半世紀も前から取り組み、少しずつ改良を重ねてきた教育法がある。

 公立小学校に英語が導入された時も創立以来英語の授業を行っていた。ゆとり教育が叫ばれた時も、既に週5日制にして久しかった。総合的な学習の時間が置かれた時も、10を超えるプロジェクト活動や1年生から始まる50日間以上におよぶ宿泊行事の実績を積んでいた。

 プロジェクト活動とは、5・6年生合同で行う週1回の「学校のみんなのために働く時間」だ。14のプロジェクトから希望のものに登録し、自主的に、働くこと、人の役に立つことに取り組む。例えば給食プロジェクトは給食のメニューを考えたり、食事のマナーに関するCMを制作したり、校庭プロジェクトは校庭の天然芝の芝刈や遊びのルールづくりを行うなど、児童同士で協議し企画を立て、活動する。

中村貞雄初等部長

日記と詩の暗誦は6年間の財産

 国語力はいろいろな形で身につける。詩は、夏休みを除いて毎月1篇の詩を暗誦し、6年間で66篇の詩を暗誦できるようになる。日記は、児童、保護者、教員が共有している。毎日書いて、保護者に見てもらってから教員に届ける。教員は感想を添えて返す。1・2年生は話し言葉に近いが、高学年になるとテーマが広がり、表現力も上がる。「書くことは思うことであり、それを組み立てて表現する大切な学習です。子どもが意外な考えを持っていることに驚くこともあるかもしれませんが、自分とは異なる価値観だとしても、子どもの考えをまず受け止めることが大事です」(中村部長)

日常評価で伸び伸びと

「初等部の指導方法は、ほめて自己肯定感の高い子を育てる。そして弱いところを少しずつ強化していく。できるようになったら次のステップへ進む。初等部の教員もできている部分をほめて、できない部分を励まし、できるようになったらすぐその努力をほめます。これを私たちは『日常評価』と呼び、個を大切にした個に合った指導を行っています」と中村部長は言う。学期末の通知表がなく、以前から「成長の記録」を採用している。

 この「成長の記録」は、児童がまず自分でその学期の生活を評価し、その次にどういう目標を立て、どうしていけばよいのかを子ども自身に書き込んでもらうという、PDCAサイクルを用いて、それを保護者と教員が一緒に見ながら子どもと話し合い、その先のことを考えていく。

 初等部では、一方的に知識や技能を援けるのではなく、子ども自身の内側で、〝感じ・考え・学習する学びのサイクル〟が生まれるような教育活動を大切にしている。

School Data
設立年 1937年
学制 共学(男子1:女子1)
系列校 青山学院大学・大学院、女子短期大学、高等部、中等部、幼稚園
児童数 1学年128名(32名×4クラス)
教職員数 47名(専任)
授業日 月-金
学期 3学期制
昼食 給食週4日
木曜は特別ランチまたはお弁当
初年度費用 1,316,000 円(2016年度)
進路 系列校進学100%(希望者推薦)
学校説明会 2016年9月3日(土)※事前予約制(詳細はHP)
オープンスクール 2016年6月25日(土)※事前予約制(詳細はHP)

※上記は2016年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2016年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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