聖心女子学院初等科

 教育方針  
魂を育てる。知性を磨く。実行力を養う。

〒108-0072 東京都港区白金4-11-1
TEL 03-3444-7671(代) FAX 03-3444-0094
http://www.tky-sacred-heart.ed.jp/

最寄駅●白金台駅(東京メトロ南北線・都営三田線)から徒歩10分、
目黒・品川駅(JR山手線)よりバス「白金台駅前(東大医科研病院前)」下車徒歩10分、田町・渋谷・恵比寿駅(JR山手線)よりバス「北里研究所前」下車徒歩3分

多様に、グローバルに、よりよく生き抜くために、
自分らしく未来を描きながら力を養う12年間

変化する世界の中、多様性を受け入れ、他者と関わり、体験学習によって自らの可能性を広げる

大山江理子校長

先進的な3つのステージ

 聖心女子学院は初等科、中等科、高等科の12年間を6・3・3の教育課程に準拠しつつ、4・4・4の3つのステージに区切っている。

 「一貫教育において女子の発達段階に適した区切りとして用いています。楽しい毎日を過ごす1年生も、12年生になる時には自分の力で進んで行く力を得て、大学進学の先にある長い人生のライフデザインを描いて卒業していきます」と語るのは大山江理子校長。

 ファーストステージは初等科1~4年生の基礎基本の時期。ひとりひとりを見守り、きめ細かく指導して自分で考える力を育てる。

 セカンドステージは5~8年生(小学5年生~中学2年生)の枠組みで、自発的に学習に向かい、定着と習熟を重ねる時であり、上級生を身近に見ながら自分の目標を模索する、エネルギーにあふれる思春期。

 サードステージ9~12年生(中学3年生~高校3年生)の4年間は、社会や世界とのつながりを深めながら、論理的思考力と発信力を培い、グローバルで多様な社会でよりよく生きぬくための心と知性を磨く。そのなかで将来の進路を視野に入れる時期。

 4年生以降は、子どもたちが主体的に活動する委員会活動があり、そのひとつ「もゆる会」は社会意識の向上を図るボランティア活動や奉仕作業を行う。児童・生徒は全員がもゆる会会員となり、活動範囲は学院の内外や海外に広がる。

 「子どもたちはあたたかなまなざしに見守られ、安心感や信頼感に包まれて『やさしさ』『思いやり』『人に尽くす心』を育てます。セカンドステージになって学外にボランティアに行くようになると、さまざまに異なる環境で生活している人に出会い、出会った人から教えられ、視野を広げ、自分に何ができるかを考えるようになります」という大山校長の言葉には実感が込もる。

電子黒板を使った算数の授業

1年国語の授業

オンライン朝の会

ICTスキル向上の先を見る

 2014年から、キャンパスのインターネット環境を整え、セカンドステージではタブレット、サードステージではノートパソコンを各自1台ずつ使用する取り組みを進めている。

 「大人が日常的に使っているものを子どもに使わせないようではいけない」と考えた大山校長の先見は、2020年にその力を発揮した。休校中に迎えた新入生も含めて希望者にはタブレットを配布または貸与することで、全児童・生徒が利用できるようにするとともに、使い方のルールを学校と家庭で共有し、オンラインとオンデマンドを併用して、子どもたちの学びが滞らぬように工夫した。

 4月からのオンライン授業と6月からの分散登校の期間、子どもたちは学年の課題に加えて、日々の様子も伝えてきた。先生たちもオンラインでひとりひとりと真剣に向き合う時間を得て、心の結びつきが深まった。

 例年、講堂に集合して開催される行事も、今年度はICTを活用して行う。英語で歌や劇、クイズなどを発表するイングリッシュデーやクリスマス・ウィッシングは教室へ画像配信され、子どもたちは自分たちの描いた絵が声を出して動く動画に大喜びだった。教員のICT活用のスキル向上は目覚ましく、日々の授業では、共有システムを使って自分の考えと友だちの考えを比較したり、課題解決の方法を学び合ったりして、考え方を広げていく機会になっている。また、プログラミング学習にもiPadを活用し、楽しみながら新しい時代に必要な力を培っている。

 中高等科の文化祭もオンラインで行われ、力のこもった作品や演技発表を海外赴任中の保護者にも観てもらうこともできた。オンラインで海外姉妹校とつながり、「祈り」をともにし、世界31カ国に広がる姉妹校の活動を知り、日本の聖心女子学院を伝えることができたことも大きな収穫だった。

 「ICTのスキルが一挙に向上したことは2020年の大きなプラスです。その時その時の状況でできる限りのことを行い、最大限の成果を引き出すことができました」と笑顔の大山校長は、「私は書物を読む、文字を書くということも大事なことと考えています。情報技術の変化を見据えながら、バランスよく教育を進めたいと思っています」と語る。革新的でありながら、根底の教育理念はゆるぎない。

School Data
設立年 1908年
学制 女子校
姉妹校

[国内] 聖心女子大学・札幌聖心女子学院・不二聖心女子学院・小林聖心女子学院・聖心インターナショナルスクール
[海外] アメリカ・イギリス・オーストラリア・台湾・メキシコ等 31ヶ国

児童数 1~4年:1学年96名(1クラス32名)
5~12年:学年120名(各クラス40名)
授業日 週5日制
転入・編入 5年約24名を募集(毎年11月に出願登録)
昼食 お弁当(週2回お弁当注文可能)
放課後支援 ジョアニークラブ(1~6年対象の学童保育~18時30分/長期休暇など授業のない日:8時15分~18時30分)
初年度費用 1,210,000円
進路 ほとんどの児童が中等科進学
説明会・公開行事 学校HPをご確認ください

※上記は2021年1月時点での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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