和光鶴川小学校

 教育理念  
できた喜びをできる自信に

〒195-0051 東京都町田市真光寺町1282-1
TEL:042-736-0036

http://www.wako.ed.jp/e2/

最寄駅●最寄駅●鶴川駅(小田急線)、若葉台駅(京王相模原線)からバス約10分、多摩センター駅(小田急多摩線、京王相模原線)からバス約20分 たまプラーザ駅・青葉台駅・あざみ野駅(田園都市線)、こどもの国駅(こどもの国線)からスクールバス

溌剌と自分の存在を主張できる
子どもたちが主人公の学校

約4700㎡の敷地の3割が雑木林という環境で送る学校生活は、
自分で考え、判断し、行動する力を育み、自主自立を重んじる。

板張りの音楽室の床をけり、
全身で表現するリズムの時間

力を合わせるたのしい授業

 今回、もっとも和光鶴川らしさがわかる授業ということで、音楽室を訪問した。広い室内に、音楽専科の祝(ほうり)亜紀先生のピアノの音と調和するようにエネルギーあふれる歌声が響く、2年生の授業が行われていた。子どもたちは、晴れ晴れと勢いよく、あるいはていねいにゆっくり、歌詞の元となっている物語を理解したうえで感情を込める。

 1・2年生の音楽の授業はうたとリズム表現を中心に構成している。リズムはピアノに合わせて、グループごとに駆け足、スキップ、ツーステップ、ジャンプといった変化に富むステップのほか、「とんび」「かめ」など、生き物の模倣の表現をする。最後はモンゴルの乗馬に使う「タショール」を模したムチを手にリレー。『スーホの白い馬』の競馬場の場面をイメージしているという。

 見ていて驚くのは、難度の高いジャンプを試みたりと、ひとりひとりが自分なりに動きながらも、友だちと合わせていること。奔放に駆け回っているように見えるが、全体の調和がある。「ステップの動きを繰り返していくうちに、音に合う心地よさもわかって、自然に体にリズムが入ってくるようになります。2年生の後半にもなると格段に力が高まり、表現にも個性が出ます。子どもたちは『〇〇ちゃんのジャンプすごかったよ』などとお互いの表現を高め合っていきます」と祝先生。

 主体的に学ぶことは、どの授業でもふだんの生活でも共通している。加川博道校長は、子どもたちの間の信頼関係がカギだと言う。

「気後れせずに『なぜ?』という疑問を出せる。算数の問題を前に出て説明する途中で『わからなくなったからバトンタッチ』と言うと、誰かが『じゃあ、やる』と引き受ける。『先生の説明はわからなかったけど、〇〇ちゃんの説明でわかった』などと言いながら他の人の考えを聞いてまた考える。それを積み上げていって自分たちで発見していく。ほんとうのたのしさ、おもしろさを知り、次のチャレンジのエネルギーにもなります。」

要望する児童会

 和光学園が和光小学校を開学した1934年ころは、「大正自由教育」といわれる子ども中心の教育の新しい動きが巻き起こっていた時代だ。なかでも和光小学校は、父母たちが立ち上げ、その支援と協力によって学校運営がスタートした。以後30年余を経て中・高・大学を開学し、鶴川に和光鶴川小学校も開校した。学園の理念を共有すると同時に、自然豊かな地域環境を教育に生かしている。学校は「父母・子ども・教師」によって運営されるという理念は今も貫かれている。

 その“子ども”は児童会が中心になる。4年生以上の子どもたちで構成する児童会は「自治を学び自主性を育む」活動に実績を残している。

 和光鶴川小学校では通学時も学内もほぼ私服で過ごすが、制帽とランドセルは決まっている。ある時、児童会が登下校の時は帽子を自由にしてほしいと要望し、学校と協議を重ねたうえで、遠足などの行事以外は制帽をかぶってもかぶらなくてもいいと決めた。児童会はランドセルにも要求を出した。A4サイズが入るような大きさ、ポケットを多く、軽くなど機能面の要求で、これは全面的に実現して、2019年度の1年生から新ランドセルになる。「車いすの人のためのエレベーター設置も児童会から要求が出たのがきっかけで実現しました」(加川校長)

 ハンディキャップをもつ子どもを受け入れ、運動機能などに障害がある子も共に学んでいる。「その子自身も周りの子も互いの接し方、動き方がわかるようになり、自然に手を貸す。そこから学ぶことは計り知れない」と加川校長。「障がいがあるんだからしょうがないとは、誰も思わない。自分を出すことも大事だし、人の思いを受け止めることも大事。こうした学校の考え方を理解していただくために、父母と教師の会である『親和会』は毎月1回懇談会をもち、またいろいろな講座も開きます。保護者の協力は不可欠です」と言う。保護者と共につくってきた学校という、和光学園の伝統が見える。

School Data
設立年

1992年

学制 共学(男子1.35:女子1)
系列校 和光大学、高等学校、中学校、小学校、幼稚園、鶴川幼稚園
児童数 1学年55~72名(27~36名×2クラス)
教員数 26名
授業日 週5日制
学期 3学期制
昼食 お弁当/昼食注文システムあり
初年度費用

899,960円

進路 系列校進学70~80%
学校説明会 学校HPで告知

※上記は2019年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2019年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。

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