理念
一人ひとりの子どもの心のすみずみにまで
行きわたる教育を
〒186-0004 東京都国立市中3-1-10
Tel 042-575-2231 Fax 042-577-9805
http://www.tohogakuen-e.ed.jp/
最寄駅●国立駅(JR中央線)、谷保駅(JR南武線)から徒歩15分
たくさんの学習と体験が
自信を与え、自己肯定感を育む
自然に、教員に、友だちに守られて
桐朋学園小学校は国立駅から大学生が行き交う通学路を行く緑豊かな文教地区にある。校門を入るとみや林、グラウンドには樹齢130年のクヌギの木というシンボルは変わらない。新校舎群の中心に位置するみや林は昔からある雑木林で、クヌギやコナラを植え継いで大切に守っている。「教職員にはみや林が学校と子どもたちを守ってくれているように思えます。26人の全教員が全児童と接してその1人ずつを認めます。それにならうように児童たちも互いを認め合います。その中で自己肯定感を育みます」と片岡哲郎校長は言う。
自己肯定感は教室で課題を解決する達成感によって日々得ていくものであり、各学年の行事、とくに5年生の天狗岳(2640m)登頂、6年生の房総・岩井海岸での遠泳で、さらに自信が深まる。乗り越える経験を何度も重ねることによって意欲を呼び、積極的に発見や問題の解決に取り組み、思考力、想像力を持って、自ら進んで学ぶ好循環を生む。
意欲が思考力、想像力を養う
1947年に新しく桐朋学園が組織された時に理事長・校長に就任したのは、戦後の教育基本法立案の中心人物だった哲学者・務台理作だ。1959年に開校した桐朋学園小学校の、「一人ひとりの子どもの、心のすみずみにまで行きわたる教育を」という教育の理念の源流も、務台の「人間教育」の理念に見出せる。「桐朋では何事についても、話し合いによる民主的な運営がなされています。今回の校舎建築についても、部門・教科ごとに教職員がプランを出し、全体会議でかなりの時間をかけて話し合いを重ねました」と片岡校長。
その校風は、児童の個性を尊重し、主体的な人間を育てることに重なる。「生活科」を例にとると、その議論は教員間で1979年に始まった。以来毎年度、1〜6年生、4月〜3月の年間オリジナルカリキュラムを計画して、実行する。
草花を育て、野菜をつくり、栄養について学び、米づくり、火起こしを体験する。歯みがき、ラジオ体操、応急手当とスキルを獲得してゆき、運動会の運営にも参加する。
学年が上がれば障がいのある児童が通う学校や、視覚障がいのある方々との交流など社会的な広がりを持つ授業になる。具体的な体験によって知識や技術を身につけ、社会への視野を広げる生活科の目標は「人間はどう生きるか」を考えることなのだ。
2016年度に竣工した新校舎には、この「生活科」をより豊かな学習にするための様々な工夫がこらされている。子どもたちは新たな場所で、さらに「人間はどう生きるか」を体験を通して探究していく。
教科の学習においても自分と向き合う。それはテストを「確かめ」と呼ぶ形になって表れる。何ができたのか、何がわからなかったのかを「確かめ」て児童自身がその時点の自分の実力に向き合い、必要な努力に意欲を持って取り組むためのものととらえられている。
成績表は出さず、学期末の保護者面接で平均1人30分かけて話し合う。場合によっては専科教員や校長も加わる。「保護者のみなさまが桐朋学園のあり方を支持して信頼を寄せてくださらないと続けられないことです」と片岡校長は言う。
小中高一貫の安定した教育
児童の多くは小学校を卒業すると男子・女子に分かれて内部進学をする。
桐朋学園には男子部門、女子部門、音楽部門があり、国立キャンパスに桐朋学園小学校(共学)、桐朋中学校・桐朋高等学校(男子)がある。仙川キャンパス(調布市)に、桐朋小学校(共学)、桐朋女子中学校・桐朋女子高等学校がある。小学校でのじっくりと腰を落ち着けた基礎づくりは、中・高時代の集中力になって花開く。
設立年 | 1959年 |
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学制 | 共学(男子1:女子1) |
系列校 | 桐朋中学校 桐朋高等学校 桐朋女子中学校 桐朋女子高等学校 |
児童数 | 1学年72名(36名×2クラス) |
教職員数 | 26名 |
授業日 | 月-金 |
学期 | 3学期制 |
昼食 | お弁当/昼食注文システムあり |
初年度費用 | 1,072,300円 |
進路 | 学校長の推薦を受けて内部進学できる |
学校説明会 | 2016年5月7日(土)、6月18日(土)、9月15日(木) |
学校体験日 | 2016年5月21日(土) |
公開行事 | 運動会10月9日(日) |
※上記は2016年5月時点(冊子「スクールダイヤモンド2016年春号」)での情報です。
最新情報は各校のホームページ等でご確認ください。